山伏の修行伝える写真集出版 和歌山で「熊野修験」展示も

写真集「熊野修験」を出版した森武史さん(左)と那智山青岸渡寺の高木亮英副住職=1日午後、和歌山県田辺市本宮町

 和歌山県那智勝浦町の那智山を拠点とする修験道グループが再興33年目を迎え、20年にわたり修行に同行した三重県玉城町の写真家森武史さん(62)が1日、グループ名を冠した写真集「熊野修験」を出版した。修験の道が通る和歌山県田辺市の観光施設「世界遺産熊野本宮館」で約70点の展示も始めた。30日まで。

 明治時代に途絶えた熊野修験を1988年に再興した那智山青岸渡寺の高木亮英副住職(70)と同館で記者発表した森さんは「33年の功績を残したかった。自然の中で修行する山伏の思いを伝えたい」と語った。

 写真集は2750円。近県の書店や、発行元の月兎舎サイトから買える。


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