「復興の町で学び成長を」 女川、小中一貫校が開校

宮城県女川町の高台の造成地に開校した町立女川小中学校。校庭のブランコで児童が楽しそうに遊んでいた=23日午後

 東日本大震災で大きな被害を受け、人口減少が進む宮城県女川町で、高台の造成地に小中一貫の町立女川小中学校が23日、開校した。校舎完成を祝う落成式が同校体育館で行われ、児童の代表は「復興し新しい町に生まれ変わった。大きな夢を持ち、学び、成長したい」と決意を新たにした。

 在校生299人のうち、新型コロナウイルス対策で小6と中3の計55人が出席。他の学年は各教室でオンライン中継を見守った。

 校舎は4階建て。人工芝の校庭を含めた敷地面積は約2万8千平方メートル。太陽光発電装置を備え、避難所にもなる。建設費約53億5千万円はカタールの寄付や国の交付金などを充てた。


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