核ごみ、9漁協が断固反対 北海道寿都町に抗議文提出

北海道寿都町の片岡春雄町長(右)に抗議文を手渡す「小樽地区漁業協同組合長会」の浜野勝男会長=21日午前、寿都町役場

 北海道寿都町が原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査への応募を検討していることを受け、同町がある後志地方や隣接する石狩地方の9漁協でつくる「小樽地区漁業協同組合長会」の浜野勝男会長らは21日、片岡春雄町長と面会し「応募に断固反対する」との抗議文を手渡した。

 抗議文は14日に同会が全会一致で採択した。東京電力福島第1原発事故で地元の漁業者が風評被害を受けたことを念頭に「漁業者にとって(核のごみは)到底受け入れることはできない。地域はもとより全道漁業に与える悪影響は計り知れない」と批判し、即時撤回を求めている。


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