2020年8月14日 17:27 | 無料公開
岩に張り付き登るボウズハゼ=14日、和歌山県古座川町
和歌山県古座川町の古座川支流、小川にある観光名所「滝の拝」で夏の風物詩、ボウズハゼの滝登りが始まっている。14日は体長10センチほどのボウズハゼが、水中から姿を現し、腹びれと口の吸盤で高さ約8メートルの岩に張り付いて次々に登っていた。上から落ちてくる滝のしぶきに逆らいながら、小刻みに体を動かして登る姿はまるでロッククライマーのようだ。
同県海南市の県立自然博物館によると、ハゼ科のボウズハゼは頭が丸みを帯びた姿からその名が付けられた。餌を多く得るために競争相手の少ない上流を目指すという。
滝の水量が多く、湿度が高いとよく登り、9月上旬まで観察できる見込み。