空襲被害者、若者に体験伝える オンラインイベントで不戦の願い

「全国空襲被害者連絡協議会」がオンラインで開いたイベントで、東京大空襲に遭い孤児になった体験を語る吉田由美子さん=14日

 終戦の日に先立ち、空襲被害者らでつくる「全国空襲被害者連絡協議会(空襲連)」が14日、被害の実態を伝える若者向けのイベントをオンラインで開いた。太平洋戦争の終結から75年。東京大空襲の被害者が体験を語り「戦争はやってはいけないと声を上げることが必要。次の世代はバトンを受け継いでほしい」と訴えた。

 3歳で大空襲に遭った茨城県鹿嶋市の吉田由美子さん(79)が、両親と妹が亡くなり孤児になったと証言。親戚に育てられたが「虐待や言葉の暴力を受けた。私の戦争は終戦から始まった」と振り返り「両親に育ててもらいたかったし、甘えてみたかった」と話した。


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