デング熱の蚊、定着防げ 外来種が空港越冬の恐れ

成田空港で捕獲されたネッタイシマカの子孫(国立感染症研究所昆虫医科学部提供)

 熱帯地域で流行しているデング熱を媒介する外来種の蚊が日本でも定着する恐れがあるとして、国立感染症研究所が警戒を呼び掛けている。

 航空機に紛れ込んで国内に入る例が相次いでいるが、越冬は確認されていない。ただ空港ビル内のように温度が一定した暖かい場所では生息できる可能性がある。殺虫剤が効きにくい集団の発見例もあり、水際対策の徹底が求められそうだ。

 この外来種は熱帯から亜熱帯に分布するネッタイシマカ。多くの感染症を媒介するが、近年注目されるのはデング熱だ。

 発熱や関節痛、発疹といった症状が出るウイルス感染症で、まれに死亡例もある。


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