原子力推進看板の展示要望、福島 標語考案者「後世に伝承を」

福島県双葉町の「原子力 明るい未来の エネルギー」と書かれた看板=2014年11月

 「原子力 明るい未来の エネルギー」。原子力推進を訴え、福島県双葉町に約四半世紀にわたり掲げられていた看板を、来月開所のアーカイブ拠点施設に展示するよう、標語の考案者が求めている。看板は、東日本大震災による東京電力福島第1原発事故の後、老朽化を理由に撤去。大沼勇治さん(44)は「『負の遺産』として後世に伝えてほしい」と願う。

 大沼さんが望むのは、9月にオープンする県の「東日本大震災・原子力災害伝承館」での展示だ。県は「約150点の資料や映像で、事故や復興への歩みを時系列で伝える」と説明しているが、詳細は不明で、看板展示が実現するかどうかは見通せない。


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