夏の授業、熱中症警戒 コロナ予防と両立模索

 新型コロナウイルスによる休校長期化で生じた学習遅れを取り戻そうと、全国の多くの学校が夏休みを短縮して授業を行う中、子どもの熱中症に対する警戒が強まっている。感染予防と本格化する暑さへの対策との両立を模索し、冷感グッズを活用する自治体もある。21年前に熱中症で息子を亡くした遺族は「子どもが我慢しないよう、積極的な声掛けを」と訴えている。

 「新しい生活様式より、熱中症対策を優先すべき時もある」。岡山県教育委員会の担当者は6月下旬、各学校に柔軟な対応を呼び掛けた。子どもにはマスクの常時着用を求めているが、暑くて息苦しい場合は外させるように注意喚起した。


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