歌舞伎座、5カ月ぶりに再開 4部制、感染対策を徹底

5カ月ぶりに再開する歌舞伎座=1日午前、東京都中央区

 伝統演劇の殿堂である歌舞伎座(東京都中央区)は1日、観客を入れて約5カ月ぶりとなる歌舞伎公演「八月花形歌舞伎」を開催した。東京などで新型コロナウイルスの感染者が増加する中、感染防止策を徹底し、緊張感のある再開を迎えた。

 午前11時からの第1部は「連獅子」で片岡愛之助さんらが出演。いつもより客席から離れた奥の方で踊る演出にし、歌舞伎音楽である長唄、鳴物の奏者は特製マスクを着用することとした。

 観客は体温チェックを受けて入場。20年近く通う会社員の男性(58)は「こんな状況下でも、歌舞伎のような潤いが人間の生活には必要と痛感している」と再開を喜んだ。


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