2020年7月27日 21:26 | 無料公開
木星(左上)と衛星ガニメデの観測データに基づいて再現したCG(国立天文台提供)
木星最大の衛星ガニメデの表面に、太陽系で最大級となる直径約1万5600キロのクレーターを発見したと、神戸大の平田直之助教らが27日までに米惑星科学誌イカルスに発表した。米国の探査機ボイジャー1号、2号やガリレオが撮影した画像を解析し突き止めた。
40億年以上前に直径約300キロの氷の小惑星が衝突した痕とみられ、衛星形成の経緯を探る手がかりになるとしている。
22年には欧州が主導し日本も参加する探査計画JUICE(ジュース)の探査機がガニメデに向かい、32年から観測を行う。平田助教は「今回のクレーターやガニメデの構造など、詳細の判明を期待したい」と話した。