2020年7月20日 07:22 | 無料公開
三菱重工業は20日午前6時58分、アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「HOPE」を載せたH2Aロケット42号機を、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。
HOPEはムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターが開発。7カ月かけて4億9350万キロを飛行し、UAEが建国50年を迎える2021年に火星の周回軌道に到着する。中東の国が惑星間飛行する探査機を飛ばすのは初めて。
機体はパネルを開いた状態で幅約8メートル、重さ約1・5トン。紫外線や赤外線を使った観測装置を搭載し、火星の高度2万〜4万キロの楕円軌道を55時間で周回する。