金閣寺の不要建材、名刺入れに 京都の工房、SNSで人気

高野竹工が世界遺産・金閣寺の古くなった建材で作った名刺入れ

 世界遺産・金閣寺の方丈(本堂)の不要建材を使い、高野竹工(京都府長岡京市)が名刺入れを製作・販売している。名刺入れは約1万4千〜2万円(税抜き)と高価だが、ツイッターで評判になり、売れ行きは順調でオンライン販売も始めた。担当者は「数百年前の木材と思うとロマンがあるでしょ」と目を輝かせる。

 先代社長の高野忠男さん(故人)が茶道具製作などを通じて京都の寺院と親交があった縁で、寺社の修理などで交換され不要になった建材を引き取るようになったといい、資材置き場には、金閣寺や銀閣寺などの古い木材、竹などが並ぶ。約7年前から一般向けの小物などに使うようになった。


  • LINEで送る