東宝98%減益、松竹赤字に 3〜5月期、映画延期響く

 東宝が14日発表した2020年3〜5月期連結決算は、純利益が98・0%減の2億円と大幅減益となった。松竹の20年3〜5月期連結決算は純損益が43億円の赤字(前年同期は3億円の黒字)に転落した。2社とも、新型コロナウイルスの影響で映画作品の公開を延期したことなどが打撃となった。

 政府の緊急事態宣言などを受け、映画館の休業が相次いだほか、演劇の公演が中止となったことも響いた。

 東宝は14日、21年2月期の連結業績予想を発表し、純利益を前期比86・3%減の50億円と見込んだ。松竹は新型コロナの影響を合理的に算定することが困難なため引き続き未定としている。


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