豪雨での住宅被害4700棟に 熊本で実態把握遅れる

豪雨で被害のあった球磨川沿いの住宅地。泥まみれになった家財やがれきが道路にあふれていた=7日午後3時53分、熊本県人吉市

 梅雨前線停滞が引き起こした今回の豪雨による全半壊や浸水などの住宅被害が、九州7県と岐阜、長野両県で約4700棟に上ることが共同通信の集計で8日分かった。熊本県内の被害把握が進んでおらず、実数はさらに増える見通し。

 住宅損壊(全半壊・一部破損)は大分県11棟、鹿児島県9棟など。浸水(床上・床下)は福岡県3995棟、熊本県132棟、大分県58棟など。今後、熊本県の実数が反映されれば被害の規模はさらに大きくなりそうだ。

 安倍晋三首相は「住まいの再建を進めるためには罹災証明書の早期交付が不可欠だ」と述べ、家屋などの被害調査を迅速に進めるよう指示した。


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