高速道路、ETC専用化へ 料金所係員との接触なくす

料金割引の影響で混雑する中央自動車道八王子料金所のETC車線(右)と現金向けブース=2009年8月

 国土交通省は2日、全国の高速道路について、料金所の現金向け有人ブースを廃止し、ETC専用とする方向で検討すると明らかにした。ETCは利用率が93%に達しており、新型コロナウイルス感染症対策として料金所係員との接触機会をなくす必要があると判断した。専用化の目標時期や手順を示す工程表を今後、策定する。

 2日開かれた社会資本整備審議会の部会で、国交省が説明した。高速道路をめったに使わず、現金でしか利用しない人もいるため、一層のETC普及や現金車の誤進入対策が課題となる。

 国交省によると、6月27日までに料金所係員9人の新型コロナ感染が確認された。


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