楽しいマンホールのふた、東京 アトムやウルトラマン

鉄腕アトムをあしらったマンホールのふた=東京都千代田区((C)Tezuka Productions)

 漫画やテレビ番組のヒーロー、ご当地キャラクターなどが、東京都内の路上でマンホールのふたを飾っている。都が観光振興策の一つとして、2019年度に始めた。千代田区のお茶の水には鉄腕アトム、世田谷区の小田急線祖師ケ谷大蔵駅周辺にはウルトラマンが現れ、道行く人を喜ばせている。

 親しみやすい図像をあしらったマンホールのふたは近年、全国の自治体に広がり、熱心なファンが多い。都は19年度に17区市と連携し、計113カ所で設置。20年度も事業を継続中だ。

 図像の選定や設置場所は各地元が提案する。鉄腕アトムはお茶の水小学校に通い、科学者のお茶の水博士を父親のように慕ったという設定になっており、JR御茶ノ水駅近くを起点とする明大通り沿いにお目見えした。アトムの他、お茶の水博士、アトムの妹ウランを描いた物もあり、千代田区の担当者は、ふたを眺めて歩く人や写真を撮る人を時々見掛けるという。

 祖師ケ谷大蔵駅周辺は、ウルトラマン生みの親・円谷プロダクションがあったゆかりの地。商店街にウルトラマンとウルトラセブン、怪獣の合計5種が登場した。

 ふたの設置に伴って作られ、収集家もいる「マンホールカード」の配布は、新型コロナウイルスの影響で延期されている。都や千代田区、世田谷区によると、開始時期は今のところ決まっていないという。


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