文化庁、世界遺産候補選定見送り 新型コロナで22年登録は困難に

 文化庁は29日、新型コロナウイルスの影響により、世界文化遺産に推薦する候補の選定作業を2020年度は行わないと発表した。「佐渡島の金山」(新潟)が有力視されていたが、地元が目指していた22年の登録は難しくなった。通常なら22年の登録には、年度内の21年2月1日までに推薦書をユネスコに提出する必要があった。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は例年6〜7月に世界遺産委員会を開き、各国が推薦した候補の登録を審査するほか、今後の遺産登録に関する基本方針なども話し合う。文化庁は、今年は委員会開催の見通しが立たず、作業が進められないと説明している。


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