公園に描く被爆者の「声」、長崎 7月アート制作、スマホで聴取も

長崎市の爆心地公園で展示される作品のイメージ図

 長崎原爆被災者協議会は23日、原爆投下から75年の記念事業として、長崎市の爆心地公園で、被爆者の声紋を描き、スマートフォンを通じて被爆体験を聞くことができるアート作品の展示を始めると発表した。7月13日から制作して1週間ほどで完成し、8月7日ごろまで展示する予定。

 作品は、自然への影響が少ない塗料を使い、被爆者12人の声紋を公園の地面に描きだすもの。専用アプリをインストールしてスマホをかざすと、それぞれの被爆体験を聞くことができる。

 制作するアーティスト竹田信平さん(41)は「75年前に何が起こったのか想像するきっかけになってほしい」と説明した。


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