北海道釧路湿原、進む再生と活用 ラムサール条約登録から40年

ラムサール条約登録から40年を迎える北海道の釧路湿原=13日

 国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に北海道の釧路湿原が登録されてから、17日で40年となる。戦後は農地開発が進められたが、条約登録以後は環境保全の機運が高まった。直線化した河川を再び蛇行させる工事などで植生を回復する取り組みが進み、条約がうたう「賢明な利用」の一環で観光資源としての活用の幅も広がっている。

 釧路湿原は面積約2万6千ヘクタールの国内最大の湿原。ラムサール条約には中心部の7863ヘクタールが登録されている。釧路川やその支流が湿原を蛇行し、一帯は鳥類約200種、植物約700種などが確認される野生生物の宝庫だ。


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