東海第2再稼働、投票条例案提出 茨城県知事は賛否示さず

 日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)の再稼働を巡り、大井川和彦知事は8日、賛否を問う県民投票条例案を県議会に提出した。大井川氏は意見書で「再稼働の是非に関する意見を聴く方法は県民投票を含めさまざまあり、慎重に検討していく必要がある」と指摘したが、賛否は直接示さなかった。

 市民団体「いばらき原発県民投票の会」が必要な署名を集め、条例制定を直接請求していた。同会の徳田太郎共同代表は県議会での意見陳述で「(条例案で)問われているのは再稼働そのものではなく、いかに民意を測るのかという政策決定の過程だ」と強調した。

 条例案は18日の常任委員会で審議する。


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