新千歳空港が本格民営化 コロナ禍で早くも視界不良

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、閑散とする新千歳空港の国際線ターミナル=5月20日

 北海道7空港の一括民営化を担う「北海道エアポート」は1日、国管理だった新千歳空港の運営を開始した。すでに1月から7空港でターミナルビル経営を始めており、今後残る6空港でも滑走路を含む「上下一体」の運営に移行する。ただ新型コロナウイルスの感染拡大で大幅な減便が続く。経営計画で示した目標の下方修正は必至で、早くも業績への不安が高まっている。

 コロナ禍で新千歳の4月の旅客数は国内線が前年の約12%で国際線はゼロ。テナント収入も9割減った。収益の柱となる着陸料は、6月は想定の5%程度になる見通しだ。


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