女川原発の工事中断要望 「作業員感染リスク高い」

東北電力女川原発の安全対策工事の一時中断を求める書面を担当者に手渡す多々良哲氏(左)=14日午後、仙台市の東北電本店

 東北電力女川原発2号機(宮城県)の再稼働に反対する市民団体は14日、原発構内の密閉空間などで安全対策工事に当たる作業員が新型コロナウイルスに感染するリスクが高いとして、東北電に対し、工事を一時中断するよう申し入れた。

 東北電によると、構内には一日3千人弱が出入り。仙台市の本店で担当者に樋口康二郎社長宛ての書面を手渡した多々良哲氏=同県=は「感染がまん延すれば原発の安全維持自体も危うい」と強調。担当者は「対策の徹底を図る」と応じた。

 同社は2022年度の工事完了を目指すが、再稼働に向けた立地自治体の同意が焦点だ。


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