CO2排出ゼロの船舶、実用化へ 28年に、海運環境対策で工程表

 国土交通省と海運業界は、地球温暖化を招く二酸化炭素(CO2)を排出しない船舶の実用化に向けた工程表をまとめた。水素やアンモニアといった次世代燃料を使った船舶の開発を進め、2028年までの商業運航を目指す。国際海事機関(IMO)は海運分野で今世紀中の排出ゼロ実現を目標に掲げており、日本が対策をリードしたい考えだ。

 現在は重油などの化石燃料が主流。IMOによると、国際海運でのCO2排出量は12年時点で約8億トンに上り、世界全体の排出量の2%を占めた。IMOは18年、排出量を50年までに50%以上減らし、「今世紀中なるべく早期」にゼロにする目標を打ち出した。


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