五輪延期で備品管理に課題 来夏まで劣化防ぐ

2019年7月、潮風公園で行われたビーチバレーの東京五輪テスト大会。コートの砂はベトナム産=東京都品川区

 新型コロナ感染症拡大による東京五輪・パラリンピックの1年延期に伴い、複数の競技で、既に調達していた設備や備品の品質保持が懸案となっていることが3日、分かった。来年の夏まで劣化を防ぐ必要があり、こまめなメンテナンスや倉庫での管理、一時的な撤去など、会場ごとに対応を迫られている。

 ビーチバレーは潮風公園(東京都品川区)の仮設会場に、競技に適した砂をベトナムから搬入済み。植物の種の混入を避け虫が巣をつくらないようシートをかぶせるなどの対応が必要だが、長期間覆ったままだとかびが生えてしまうという。毎月シートをめくって掘り返し、異物を取り除く作業が想定されている。


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