謎のコウモリの繁殖確認、日本初 札幌の動物写真家が発見

クロオオアブラコウモリ(中島宏章さん提供)

 国内での報告例が少なく、環境省のレッドリストで情報不足とされている「クロオオアブラコウモリ」が札幌市内で繁殖しているのが1日までに確認された。同市在住の動物写真家中島宏章さん(44)が発見した。繁殖が確認されたのは日本で初めて。

 クロオオアブラコウモリは翼を広げると大きいものでは約25センチで、東アジアやロシア極東部に生息。単独や数匹で行動する習性があり、発見することが困難で、これまで日本での報告例は15匹にとどまる。

 中島さんは会員制交流サイト(SNS)で同市の学校付近にコウモリがいるとの情報提供を受け、2017年7月から学校周辺で観察を開始した。


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