東大名誉教授の長倉三郎氏が死去 元日本学士院長

死去した長倉三郎氏

 物理化学の分野で顕著な業績を挙げ、日本学士院長を務めた東京大名誉教授の長倉三郎(ながくら・さぶろう)氏が16日午後7時40分、老衰のため東京都内で死去した。99歳。静岡県沼津市出身。自宅は東京都武蔵野市。葬儀、告別式は近親者で済ませた。喪主は妹の西島静子(にしじま・しずこ)さん。遺族らは後日、しのぶ会を検討している。

 分子の電子構造と化学反応の関係を解明する「電荷移動理論」を確立。1981年には化学者の国際組織「国際純正・応用化学連合」(IUPAC)の会長に日本人で初めて就任、90年に文化勲章を受章した。


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