安藤忠雄さん改修の仏美術館延期 パリ、開館は来年春に

建築家の安藤忠雄さんが美術館への改修を手掛けたパリの歴史的建造物「ブルス・ドゥ・コメルス」の内部(ピノー・コレクション提供・共同)

 【パリ共同】建築家の安藤忠雄さんが改修を手掛け、パリの歴史的建造物「ブルス・ドゥ・コメルス(商品取引所)」を現代美術館に生まれ変わらせる計画を進める財団は17日、新型コロナウイルスの大流行で工事を完了できないため、開館予定を6月中旬から来年春へ延期すると発表した。

 新美術館は、フランスの実業家で美術収集家としても知られるフランソワ・ピノー氏が自身のコレクションを展示する拠点となる。財団「ピノー・コレクション」は声明で「(感染阻止のため適用された)外出制限の延長と作業再開の条件が不確かなため、完成に必要な工事を予定通りに実施できない」と説明した。


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