清水建設、7都府県の工事中止へ 計500の現場、感染防止を優先

 清水建設は13日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言の対象となっている7都府県で、全ての建設現場の工事を止める方針だと発表した。発熱症状などが出た男性社員1人が死亡後に陽性と判明したことも踏まえ、感染防止を優先する。広範囲の工事中止は異例とみられる。

 清水建設によると、7都府県には計約500の建設現場がある。中止は宣言の終了までを想定し、発注者らと調整を進める。男性社員は50代で4月に亡くなった。東京都内の作業所に勤務していたが、体調不良で自宅待機中だった。

 清水建設は中止による作業員への影響に関し「生活を守るために最大限の配慮をする」と説明している。


  • LINEで送る