現金給付、減収1世帯30万円へ 首相、自民岸田氏と合意

首相と会談後、現金給付の額について明らかにする自民党の岸田政調会長=3日午後、首相官邸

 安倍晋三首相と自民党の岸田文雄政調会長は3日、官邸で会談し、新型コロナウイルス感染拡大で収入が落ち込んだ世帯への現金給付について、支給額を1世帯30万円とする方針で合意した。岸田氏が記者団に明らかにした。政府は1世帯20万円とする方針だったが、思い切った支援が必要との首相判断で急きょ上積みが決まった。収入がどれだけ減れば支給するかなど詳細な制度設計は決まっておらず、詰めの調整を進める。

 7日にもまとめる経済対策に盛り込み、2020年度補正予算案で財政措置を図る。政府、与党は月内に補正予算を成立させる方針で、困窮する国民生活への支援を急ぐ。


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