北朝鮮ホステルも開店休業 独の感染対策「宿泊1人」

29日、ドイツの首都ベルリンで、開店休業状態となっている宿泊施設「シティホステル」(共同)

 【ベルリン共同】新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため旅行客の受け入れが禁止になったドイツで、首都ベルリンの北朝鮮大使館敷地にある宿泊施設「シティホステル」が29日までに開店休業状態になった。国連安全保障理事会の制裁決議に違反するいわく付きの施設で、従業員は29日、共同通信に「今日の宿泊は1人だけだ」と語った。

 ベルリン中心部にある5階建てのホステルは、民間業者が大使館側から賃借している。月額賃料は16年の賃貸契約で3万8千ユーロ(約450万円)。各国が北朝鮮の資金源になっていると批判してきた。ドイツの裁判所は今年1月に閉鎖を命じたが運営は続いている。


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