異例の大関伝達式、報道陣制限 新型コロナ、別室で音声

大関昇進の伝達式を終え、記者会見する朝乃山。右端は高砂親方、左側は父の石橋靖さんと母の佳美さん=25日午前、大阪市の高砂部屋宿舎(代表撮影)

 25日に大阪市中央区の高砂部屋宿舎で行われた大相撲の朝乃山の大関昇進伝達式は、異例の形式で行われた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、晴れの席には代表2社など限られた報道陣しか立ち会えなかった。

 通常の伝達式では、大勢の報道陣が力士とともに昇進を伝える使者の到着を待機。だが今回、約30人の報道陣は日本相撲協会の臨時理事会が開かれた大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪内の一室に集まった。部屋宿舎にいる代表社と通話状態にした携帯電話で新大関らの音声をつなぎ、スピーカー越しでのやりとりに耳を傾けた。

 初の無観客開催に続き、ウイルス禍は伝達式にまで及んだ。


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