五輪組織委の理事、延期を提起へ 「中止はない」1年か2年後も

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会で理事を務める高橋治之氏は11日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大会延期の検討を今月末の組織委理事会で提起する考えを示した。共同通信の電話取材に語った。組織委は予定通り実施する方針だが、高橋氏は「現実を踏まえ、それなりに対応しないといけない。時間的にも(迫っているので)」と述べた。

 IOCには米テレビ局が巨額の放送権料を支払っている事情を踏まえ、高橋氏は「中止はない」と明言。延期の場合の実施時期は「早い方がいい」としつつ、1年後は各競技の日程が埋まっていることから2年後が現実的な選択肢との考えを示した。


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