東電社長、反省と教訓風化させず 福島第1原発で訓示

東京電力福島第1原発で社員らを前に訓示する小早川智明社長=11日午後、福島県大熊町

 東京電力の小早川智明社長は11日、福島第1原発の廃炉作業の拠点である新事務本館で社員ら35人を前に、原発事故から9年に合わせた訓示をし「事故を事前の備えで防げなかったことを真摯に受け止めないといけない。反省と教訓を風化させず、安全には終わりがないことを皆さんと共有したい」と呼び掛けた。

 地震発生時刻の午後2時46分に黙とう。その後、小早川社長はJR常磐線が14日に全線再開することなどに触れ「復興と廃炉の両立が大きなテーマだ。地元に貢献したい」と述べた。

 新型コロナウイルスの感染防止のため、参加したのは部長級以上の幹部のみでマスクを着用した。


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