日常で起きる特別な出来事 女性だけの劇団青い鳥

 日常で起きる特別な出来事に、人はどう向き合うか。女性だけで構成する劇団青い鳥が17〜22日、東京・下北沢の「劇」小劇場で舞台「普通の人々」を上演する。

 年老いた父親が怪しげな女と会っているのに気付いた息子が、この女と喫茶店で話すうち不思議な流れになる「ゴス・ロリに祈る。」をはじめとする五つの短い物語。

 認知症になった母親と息子の話、30年間抱えた老夫婦の秘密が明らかになる話など、普通だけど、普通でないところもある人物たちの面白く切ない世界が展開する。

 1974年に結成し、ファンの多い同劇団。同作は天衣織女脚本、芹川藍演出で、2015年から各地で上演してきた。天衣と天光真弓、葛西佐紀の3人が、男役も含め役を演じ分ける。出演者らは「いろんな役で登場しますが、それぞれの人物に親しみも感じるようになってきた」という。

 4日には那覇市のテンブスホールで上演する。


  • LINEで送る