米、早期利下げ観測強まる 新型肺炎で景気悪化を懸念

 【ワシントン共同】米金融市場で27日、米連邦準備制度理事会(FRB)が3月にも利下げに踏み切るとの観測が強まった。肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの世界的な感染急拡大で景気悪化が懸念され、FRBが利下げで経済を下支えせざるを得ないとの見方からだ。

 大手取引所CMEグループが金利先物取引から算出した金利予想では、FRBが3月中旬の次回会合で利下げを決めるとの確率が27日、約7割に達した。1週間前には1割に満たなかった。

 だが、米国でも感染経路が不明な感染者が確認されたため、市場では米景気減速への警戒感から利下げ期待が一気に強まった。


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