奈良県消防学校、5年間訓練せず 消火や避難、法律で義務付け

 奈良県消防学校(同県宇陀市)が消防法で義務付けられている消火や避難などの訓練を約5年間実施していなかったことが27日、同校への取材で分かった。

 同校によると、県広域消防組合に提出した消防計画では年2回訓練を実施するとし、避難手順を記載。だが2015年4月以降は訓練をせず、職員に避難経路を口頭で説明するだけだった。仲嶋元成校長は「訓練する時間が確保できなかった。20年度からは適切に行う」と話している。

 消防法は、不特定多数が出入りするなど一定の要件がある建物で年1回以上、消防訓練をするよう定めている。


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