7百億円見返りに免責訴え ウズベク前大統領の長女

ウズベキスタンの故カリモフ前大統領の長女グリナラ・カリモワ氏=2006年6月(タス=共同)

 【モスクワ共同】中央アジアのウズベキスタンで約四半世紀にわたり強権支配を続け、2016年死去したカリモフ前大統領の長女で服役中のグリナラ・カリモワ氏(47)は27日までに、スイスの銀行にある6億8600万ドル(約760億円)の資産をウズベク政府に引き渡す見返りに、同氏への刑事責任追及の停止をミルジヨエフ大統領に求める書簡を公開した。

 カリモフ氏の後継者とも目されたグリナラ氏は、カリモフ氏が存命だった14年に汚職捜査の対象となり自宅軟禁され、17年に禁錮10年の判決を受けた。その後、自宅軟禁5年に減刑されたが、軟禁措置に違反したとして昨年3月に投獄された。


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