温室ガス削減強化を首相に提言 資産総額数百兆円の機関投資家ら

記者会見するCDPジャパンの森沢充世さん(中央)ら。左はWWFジャパンの山岸尚之さん=21日午後、東京都千代田区

 世界の機関投資家などでつくる6グループが連名で、安倍晋三首相に日本の温室効果ガス排出削減目標の引き上げを求める提言をまとめ、関係者が21日、東京都内で記者会見した。運用資産総額は数百兆円に上り、日本に対策強化を求める国際圧力が強まっていることが示された。

 提言はCDP(本部・英国)などが作成。記者会見したCDPジャパンの森沢充世さんは、パリ協定の下で各国は2030年の排出削減目標の再提出が必要なことを踏まえ「日本が目標を据え置くと、強化を検討している他の国に悪影響を与える。投資家や企業を地球温暖化対策に導くために引き上げは重要だ」と述べた。


  • LINEで送る