メッセージ消滅、アプリ悪用多発 捜査当局、犯罪集団に警戒

消えるメッセージのイメージ

 送ったメッセージが読まれた後、自動的に消滅する―。こんなスパイ映画さながらの機能を備えた通信アプリが、犯罪集団に悪用されるケースが目立っている。やりとりの秘匿性が高く、特殊詐欺や麻薬密売などでの連絡手段として浸透。捜査当局は警戒を強めている。

 代表的なアプリが「テレグラム」だ。月間ユーザーは18年3月時点で世界に約2億人。メッセージは複雑に暗号化され、一定時間が経過すると自動で消えるように設定できる。消えた後の復元も困難だという。

 今年1月に大阪市で発生した強盗事件の容疑者3人は、事件当日に初めて顔を合わせるまでテレグラムで連絡し合っていたとされる。


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