乙女心を歌に閉じ込める 女性の共感呼ぶコレサワ

「曲を作るのは夜中が多い。世界で自分だけが起きているように感じる時間が好き」と話すコレサワ

 恋に揺れる乙女心をポップなサウンドに乗せて歌い、若い世代を中心に女性の共感を集めるシンガー・ソングライター、コレサワ。「世の中の人がまだ言葉にしていない感情を切り取って、歌に閉じ込めたい」と語る。

 「あたしを彼女にしたいなら」「彼氏はいません今夜だけ」などの曲で、恋する女性の素直な気持ちを、どきっとするような鋭いフレーズで表現する。

 恋人と別れた直後の切ない心情を歌った「たばこ」は、ユーチューブで3千万回以上再生。アーティストの評価も高く、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音が、ツイッターに弾き語りの動画を投稿したことが話題となった。

 1月には別れの曲ばかりを集めたミニアルバム「失恋スクラップ」を発売した。つらい別れも「相手がいたからこそ経験できること」とコレサワ。心の痛みに寄り添い、前向きな気分になれる一枚に仕上げた。

 女心に“刺さる”歌詞の多くは、何げない日常の中から生まれてくるという。友達との恋愛トークや、昔のアルバイト先でのエピソード。「身近な出来事をきっかけにして、イメージが広がっていく。もちろん自分の恋愛もネタにしています」

 高校時代から楽曲作りを始め、インディーズ活動を経て2017年にメジャーデビュー。ライブ以外では素顔を見せず、クマの「れ子ちゃん」をかぶって活動する。「みんなと同じように電車に乗って、居酒屋でデートするような生活を大切にしたい」と話す。

 今後の目標は、幸せな恋の歌を作ること。「しんどい恋ばかり歌ってきたので。ライブに来てくれたカップルが手をつないで聴けるような曲を作ります」と宣言した。


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