ロシアでからくり人形披露 九代目玉屋庄兵衛さん

モスクワで、からくり人形の最高傑作とされる「弓曳き童子」を披露する九代目玉屋庄兵衛さん(右端)=1月31日(共同)

 【モスクワ共同】からくり人形師で名古屋市北区に工房を構える九代目玉屋庄兵衛(本名・高科庄次)さん(65)がモスクワで1月31日、自身が修復、復元、制作に関わるからくり人形の披露会を行った。精密な技術を駆使した人形の見事な動きに、集まった数十人のロシア人らから感嘆の声が上がった。

 玉屋家は江戸時代の1730年ごろから続く日本唯一のからくり人形師の家系。披露されたのは、童子が矢を抜き、的に向けて射る江戸時代のからくり人形の最高傑作とされる「弓曳き童子」のほか、両手で持った盆に茶わんをのせると客の元へ前進する「茶運び人形」など代表的な作品。


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