2020年1月23日 13:42 | 無料公開
左官の仕事に就いていた静岡市の岩崎弘さん=当時(56)=が肺がんを患い、2004年に死亡したのは建設現場のアスベスト(石綿)に対し国が適切な措置を取らなかったのが原因として、遺族3人が国に3850万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁(小池あゆみ裁判長)は23日、825万円の賠償を命じた。
建設アスベストを巡っては、全国6地裁で元労働者や個人事業主による集団訴訟が起こされ、国や建材メーカーの責任を広く認める判断が定着しつつある。
岩崎さんは1961〜2003年、石綿を含む混和剤をセメントに混ぜる作業などに従事した。04年1月に肺がんで死亡した。