中国帰国後に音信不通で嘆願書 札幌の総領事館に大学の同僚ら

在札幌中国総領事館に嘆願書を提出後、取材に応じる北海道教育大の百瀬響教授(中央)ら=23日午前、札幌市

 北海道教育大(札幌市)の袁克勤教授(東アジア国際政治史)が中国に帰国してから半年以上音信不通となり、拘束の可能性が指摘されている問題で、同僚の百瀬響教授や教え子らが23日、袁教授の職場復帰に向けた支援を求める嘆願書を在札幌中国総領事館に提出した。

 百瀬教授らは嘆願書で、袁教授が近年、北海道教育大で中国人留学生の受け入れ窓口となり、指導を積極的に担うなど、日中友好に貢献してきたとして支援を要請した。

 総領事との面談はかなわず、百瀬教授らは嘆願書を総領事館のポストに投函した。百瀬教授は取材に「袁教授が一日も早く無事に帰ってくることを願っている」と話した。


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