リチウム電池、重要な役割果たす ノーベル賞の吉野さんが講演

講演する吉野彰・旭化成名誉フェロー=22日午後、福島県郡山市

 リチウムイオン電池の開発で昨年、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰・旭化成名誉フェローが22日、福島県郡山市で講演し、「持続可能な社会づくりにリチウムイオン電池が重要な役割を果たす」と訴えた。

 講演会は、知的財産をテーマに特許庁が主催。市民ら約400人が参加した。

 吉野さんは環境や経済性、利便性のバランスがとれた技術開発の大切さを指摘。再生可能エネルギーで蓄電した自動運転の車を社会全体で共有するという例を挙げ、「リチウムイオン電池で三つのバランスが見事に取れたシナリオが生まれる」と語った。


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