平城宮跡に正倉院再現へ、奈良県 25年度末目標、ほぼ実物大

正倉院正倉=奈良市

 奈良市の平城宮跡歴史公園の隣接地に、奈良県が正倉院を再現した施設の建設を計画していることが21日、分かった。県によると、施設は実物とほぼ同じ大きさを想定し、2025年度末の完成を目標にしている。

 正倉院は、聖武天皇(701〜756年)の遺品やシルクロードを経て大陸から伝わった宝物を収めており、現在は宮内庁が管理。高さ約14メートルで、横約33メートル、奥行き約9・4メートルの大きさで、1997年には国宝に指定された。宝物は「正倉院展」として一般公開されている。

 県によると、再現施設を予定しているのは公園の南東にある民有地約0・9ヘクタール。


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