石巻の仮設最後の入居者が退去 プレハブ住宅ピークは1万7千人

 東日本大震災で災害関連死を含め3900人以上が犠牲となった宮城県石巻市で17日、プレハブ仮設住宅の最後の入居者が退去した。市内に約7千戸が建設されピーク時には約1万7千人が生活。県によると、県内のプレハブ仮設の入居者は気仙沼市と名取市の計20人になった。3月末までに全員が退去する見込み。

 退去したのは40代の男性会社員と70代の父親。掃除機などの荷物を運び出し、市職員に鍵を引き渡した。市内の災害公営住宅に一時的に引っ越し、自宅再建までの間過ごす予定。

 男性は約8年半に及んだ4畳半2間での仮設暮らしに「精神的につらかった」と話す。


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