ブロンズ像無断複製で賠償命令 彫刻家の故富永直樹氏作品

故富永直樹氏作のブロンズ像「初舞台」(菅生綜合法律事務所提供)

 文化勲章受章者で彫刻家の故富永直樹氏のブロンズ像作品を無断で複製・販売したとして、著作権の単独相続人の長男が、富山県の美術工芸品販売業者の男性に約1億2500万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁(谷有恒裁判長)は14日、男性に約6200万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は2004〜16年ごろ、富永氏の「初舞台」「トルコの貴婦人」「大将の椅子」などのブロンズ像6作品を無断で100体以上複製した。

 富永氏は長崎市出身で、1989年に文化勲章を受章し、06年に92歳で死去。代表作に「黒船で来た紅毛人」「原爆殉難教え子と教師の像」などがある。


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