訪日客、19年は3188万人 7年連続最多更新、伸びは鈍化

多くの外国人旅行者らでにぎわう東京・浅草寺の雷門

 2019年に日本を訪れた外国人旅行者は推計3188万人で、7年連続で過去最多を更新したことが10日分かった。赤羽一嘉国土交通相が記者会見で明らかにした。ただ日韓関係の悪化に伴う韓国人客の激減が響き、前年比は2・2%の微増。対前年伸び率が1桁にとどまるのは2年連続で、鈍化傾向が鮮明だ。

 政府は東京五輪・パラリンピックがある今年の訪日客を4千万人とする目標を掲げる。しかし日韓の航空網は既に縮小されており、韓国人客の急回復は見込めない。過去の五輪開催国では混雑や宿泊費の高騰から一般観光客が減った例もあり、旅行業界では3400万人程度にとどまるとの予測もある。


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