政府、在外邦人の安全確保に全力 首相「事態悪化回避へ外交努力」

 日本政府は8日、イランによるイラク国内の米軍駐留基地への攻撃を受け、在外日本人の安全確保に全力を挙げた。安倍晋三首相は「さらなる事態の悪化を避けるため、あらゆる外交努力を重ねたい」と官邸で記者団に述べた。海上自衛隊の中東派遣は、現地情勢を見極めながら準備を進める構えだ。

 茂木敏充外相は、訪問先のバンコクで中東情勢を巡り「引き続き、高い緊張感をもって注視していきたい」と記者団に語った。「今般の攻撃を深く憂慮する。事態のさらなるエスカレーションを避けるべきだ」とも述べ、米イラン双方に冷静な対応を促した。


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