信長時代の「天守台石垣」発見 岐阜市、安土城の起源か

岐阜城の天守閣西側で発見された、織田信長が居城した当時のものとみられる「天守台石垣」=7日午後、岐阜市

 岐阜市は7日、岐阜城がある金華山山頂部の発掘調査の結果、現在の天守閣西側で織田信長が居城した当時のものとみられる「天守台石垣」を発見したと発表した。市は「信長が後に築城した安土城(滋賀県)で完成したとされる天守の起源を考える上で重要。原型のような建築物が岐阜城に存在していた可能性がある」としている。

 岐阜城は戦国武将の斎藤道三が1539年に築城した後、信長が1567年に居城とした。市によると、今回見つかったのは、長さ約180センチ、高さ約70センチの石垣。垂直に近い角度で積み上げる道三期の裏門周辺の石垣と異なり、傾斜をつけて積む信長期の特徴があるという。


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